ミリタリーコットンタープとランタンの灯、そして焚火代わりの武井君 ~今季初のツンデレフィールド内山牧場④~

eco2house

2021年05月21日 18:17

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[5] アーベントロートAbendrot が終わり
  やがてランタンの映えるサイトに



逢魔が時、静かに太陽が
西の山に沈み、
山が朝日に染まる
モルゲンロート Morgenroth
…の夕日バージョン、
アーベントロートAbendrot が始まる。


************ 
陽が傾くにつれ、
正面の荒船山が
アーベントロートによって
赤く染まり始めた


10月末から11月にかけての
冬季閉場間近の季節に比べると
その色は
いささか控えめなのだけど…




この視界に入る、
唯一のキャンパーは、
幼い二歳ほどの男の子を連れた
若いファミリーキャンパーで、
モンベルの山岳テント、
ステラリッジを張っていた。


声をかけてあいさつし、
話を聞いた。


やはりご夫婦二人とも、
多くの山を登った岳人だった。


キャンプ場での、
いわゆるファミキャンは
「始めたばかりの初心者です」
…と話してくれた。


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このあとは、
あっという間に暗くなる、
ツンデレフィールド。


このフィールドでは
うれしいことに、人工的な照明は
トイレの常夜灯だけだ。


あとはキャンパーの灯す、あかりだけ。


そろそろランプの
「点灯試験」を行おう。


お気に入りだけど風に弱い、
DEN HAAN ROTTERDAM の
キャビンランプ。


まだ明るいけど、
まずこれだけ、点灯してみる。



もっと暗くなってきたときの
キャビンランプの姿である。



「昔の吊りランプ」らしいランプ。


この風情が気に入っている。


そして左の背後、タープの奥、
色温度が高く、
青白い光が見える。


これは「今は亡き」、
フランスの名門ガス器具メーカー、
キャンピングガスの
L470ランタンである。


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予報では、
風は「静穏」または、
「1m/s」なのだが、
このランタンが
吹き消されるほどの
風が吹きはじめた。


風向きは、いつもの通り、
背後から。


明日朝には、
決まって逆方向の風になるので、
いわゆる山谷風なのだろう。


焚火をどうしようか迷ったが、
丁度、風下に
若い夫婦のサイトがある。


彼らの幕は、
モンベルの山岳テント、
ステラリッジのようだ。


山で焚火をやるものなどいないから、
耐火性など皆無のテントである。


ちょっと様子を見るか。


あと角度にして十度、ズレていれば
間違いなく大丈夫なのだが…


地形と太陽光によって吹きおこる風、
つまり山風と谷風は、
その風向をほとんど、
変えることがないのだ。


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ランタン関係のメインギアである、
木製ランタンポール「シダレ桜」は、
台湾のウッドギアブランド 
BLACK DESIGN の逸品で、
品切れの連続の中で、
結構、苦労して、
奇跡的に手に入れた。


でも、風が強く、
霧が多いこのフィールドでは、
やや持て余してきたのも事実。


次のツンデレフィールドキャンプでは
ちょっと大切に、
休ませておこうか…と、
考え始めている。



[6] 風の吹く夜の焚火代わりに


風という名の空気の塊が、
背後からぶつかってくる。


風よけに張った
ミリタリーコットンシートタープは、
しっかりとその役目を果たしているが、
風を考慮して焚火をしないでいると、
やはり、ちと寒い。


そこで、こういう時に
その持ち味を発揮する、
屋外専用の暖房器具、
武井バーナーパープルストーブ501a…



次の写真、
影になっていて、よく見えないが、
コールマンの、
サイドテーブルデッキチェアが
一番左端に見える。



その斜め右前に、
暖房用の武井君を点火して、
置いてあるのだ。


風が吹き抜けても、
その赤外線は、
電磁波の一種であるから、
そこに座ってボーッと過ごす俺にも、
しっかりと到達して、暖かい。


シュゴーっという燃焼音が
フィールドに響く。


************


サイトを照らす、
ひときわ明るい光は、
コールマンのシングルマントル、
Colman ADJUSTABLE 
 ONE MANTLE MODEL 286-288


まだ若かったあの頃、
三人息子を連れて妻と共に、
「オートキャンプ」を始めたころからの
大切なランタンである。


このオートキャンプ
…という語の意味は、
現在ではややニュアンスが、
変わってしまっているけれど。


あの頃、チューブマントルの
「ノーススター」という
ランタンが発売され、
ツーマントルも定番だった。


敢えて、明るすぎないと思われる
ワンマントルを選んだ。


でも、それでも明るすぎる。


これからディナーの用意をしたら、
「自然と共存できるあかり」
…に、明るさを落とそう。




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今季初のツンデレ内山牧場は
風が吹いてきたけど、
奇跡的な上機嫌。


2日目の夕飯は、
賞味期限切れになりそうな食材。


コンブと同じうま味成分、
グルタミン酸をたっぷり含んだ食材、
ドライトマトを無謀にも使った料理
(人によってはほのかな酸味が旨くない…かも)
…と、もう一品で簡単に済ませた夕食。


そしてルーフテント、
ZIFER  Autohome 
 Columbus Variant の中で
黎明の朝焼けを待つ。


でも明日の朝は、寒そうだなぁ…


予報では、最低温度1℃…だ。





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今回も長文レポとなりました。


お付き合いいただき感謝申し上げます。




では今回はこのへんで失礼します。


ご訪問ありがとうございました。



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