スーリーのキャリアバーには、
スクエアバー、プロフェッショナルバー、アルミエアロバー、ウィングバー、スライドバー
・・・などがあります。
スクエアバーは最も基本的で長期間、発売されているバーで、
ランクル70に適合しているのは、スクエアバーだけ。
下記のサイズがあります。
108cm(TH760) 120cm(TH761) 127cn(TH769) 135cm(TH762) 150cm(TH763)
私たちのコロンブスヴァリアントは、
幅145×長さ210cmのミディアム(大人2人+子供1人)です。
したがって、HZJ76さんのご指摘通り、使用しているスクエアバーは、
150cmのTH763となりました。
実は、ランクル70の前に、エスティマルシーダ、ノアと、
子供たちとともに動き回るファミリーカーを乗り継いできました。
特にルシーダはディーゼルの排ガス規制のため、泣く泣く手放したのですが、
第1期ファミリーキャンプを共に過ごした思い出深いクルマです。
(・・・でもこの頃、スキューバにもイレ込んでいた私は、
本当は波打ち際まで入っていける4WDが欲しかったんだけど、
子供たちとの思い出づくりを優先しました)
その時に使用していたルーフラックに、
スクエアバー・135cm(TH762)を使っていたものですから、
最初はコロンブスもミデイアムではなく、
幅130cmのカップルでいいかな・・・と考えていました。
これなら、既存のバー135cm(TH762)を買い替えずに済みます。
ところが、車幅の広いランクル70のルーフに載せるには、
カップルだと巾が狭くて、バランスが悪い。
しかもサイドに付属のアルミラダーを立てかける位置が内側に寄ってしまうので、
ランクルのルーフ本体にあたってしまう可能性がありました。
そこで、ここでケチッていてもしょうがないので、コロンブスをカップルではなく
ミディアムにして、バーも150cm(TH763)に買い替えることにしたのです。
さて、ここでHZJ76さんのコメントとは直接の関係はないのですが、
ルーフテントを積載する上で大切な注意点があります。
このスーリーキャリアの最大積載量は75kg。
コロンブスヴァリアントの重量は、約57kg!!
(「約」というのは、イタリアの職人による手作りのため、
製品によってほんの少しではありますが「個性」が出るようです)
・・・ということは、就寝する人間の体重を加えたら、明らかに重量オーバー!!
そこで、いつもお世話になっているトヨタカローラの店長さんに相談して、
ボディに荷重のかかるフットの位置を、
荷重分散に最も適したバランスの場所に置くようにしました。
ピラー(ボディの「柱」)の真上は、荷重が集中して、かえってよくないそうです。
展開した時の、コロンブスシェル上面の斜面とフロントガラスの関係、リアの位置関係など、
もっとも美しくなる位置に積載することができたと思います。
それから、もうひとつ、検討したのは、バーの本数です。
オートホームのコロンブスヴァリアント輸入代理店
ZIFER JAPAN(ジファー・ジャパン)の飯田さんに相談したのですが、
「スーリー・スクエアバーなら、2本で十分です」・・・とのこと。
実は、私たちが最初に検討していたルーフテントは、
国内の少なくとも3社は、ちょっとずつ異なる仕様の製品を、
それぞれ別の製品名で取り扱っておられますね。
Made in Italy の、本家マジョリーナ(通称・魔女さん)と比べると、圧倒的に安価なので、
ルーフテントを検討している方は、必ず候補に挙げていると思います。
しかし、そのうちの一つを実際に見た時、
テントの縫製のいい加減さなどに嫌気がさして、
ルーフテント自体をあきらめかけていた時に、「本家」の存在を知りました。
そこで、具体的な企業名・商品名はあげませんが、
本家イタリアのオートホーム製品と、
もっとも違っていた重要な点をお伝えしておきます。
それは、ルーフテント床の硬さ、剛性です。
中国製のルーフテント販社では、キャリアバーの3本設置を、
「推奨」・・・ではなく、「必須」としていました。
その理由がよくわかりました。
オートホームの「魔女さん」と比べると、私の感覚ではかなりやわらかい。
しかし、すべての販社の製品を確認したわけではないので、
ぜひ、ご自身で確認していただくことをお勧めします。
それに、キャリアバーを3本設置となると、
フットの位置の配置をどうやっても、
私にとっては、「美しくない」のです。
・・・とはいうものの、3本以上のキャリアバーをつけて
マジョリーナやコロンブスを使用している例も、あります。
バーの本数については、それぞれの使用状況などもあると思いますので、
最終的にはご自身で、ご判断ください。
さて、私たちはこの本家マジョリーナを、
展示即売会で購入する「覚悟」を決めて訪れたのですが、
会場でZIFER JAPANの飯田さんに、
別の理由で、「ランクルの場合、コロンブスヴァリアントのほうがいいのでは?」と提案されました。
理由は「魔女さん」の展開方法です。
この、本体付属のハンドルを回すのが、
ランクル70の場合は、その車高の高さゆえに、
できないことはないが、足場がないと、疲れる(ウチの彼女には届きません)・・・とのこと。
それに比べると、コロンブスは、フックをはずせば、
ガス圧ダンパーによって自動で開く構造ですから、圧倒的にラクチンです。
(マジョリーナにも、ガス圧ダンパーモデルはありますが、当然、価格は高くなります)
・・・・・
さて、長々と説明が続いてしまいました。
ここからが本番です!!
HZJ76さんのお尋ねに、答えさせていただきます。
結論を先に申し上げますと、
「フットの高さが5cm低いTH951を、使えないことはないが、使わないほうがいい。」
でも、
「私はできるだけ低くコロンブスを載せたいのでフットを951でもいけるかなと思案中です」
・・・という、HZJ76さんのお考え、よくわかります。
ECO2HOUSE(自宅)ガレージに入庫したときの、
コロンブスと天井のクリアランスを見てください。
まずフロントから。
リアから。
サイドから。
・・・ギリギリです。
ウチのランクル70+スーリーキャリア+ルーフテント・コロンブスヴァリアントの
「合計の車高」は、約245cm。
一般の立体駐車場の制限高は2m以下もあるから、はなからムリですが、
地下などの自走式駐車場でも、制限高は2m~2.5m。
ですから、私も、5cm下げられる高さ15cmのフットTH951を検討しました。
・・・しかし、相談したZIFER JAPANの飯田さんもトヨタカローラの店長さんも、
「高さ15cmのTH961を用いるのはよくありません」と、
異口同音に指摘なさいました。
962でコロンブスを積載してみて、その理由がよくわかりました。
写真を見てください。
まず、先程のフットの写真です。
ルーフが高くなっていない場所です。
次がルーフ後部のフットの写真です。
取り付け場所は、Cピラーのやや後部。
ランクル70のルーフは、後方が、ゆるやかにやや高くなっているので、
コロンブスとランクルルーフ上面とのクリアランスが
少し狭くなっていることがお分かりになると思います。
そこで、キャリアバーにコロンブスを設置した後の、
もっとも狭い部分のクリアランスを測ってみました。
ルーフのへこんでいる部分、つまりクリアランスがやや広くなっている部分でも、
たったの7cmほどしかありません。
これはフットの高さが20cmのTH952を使っている場合です。
つまり、これより5cm低いTH951を用いると、この部分のクリアランスはたったの2cm。
ZIFER JAPANの飯田さん
「高さ15cmの951で積載できないことはないと思いますが、
この狭い空間で、ナットを確実に閉めて固定するのは、かなり困難です。」
トヨタカローラ店の店長さん
「ルーフテントが積載されていると、ただでさえ洗車が困難になっています。いまより5cm低くなったら、
手洗いでも、ルーフ上面の洗浄は、かなり難しくなります(=ほとんどムリ!!)。」
このような理由で、
「15cm高のフットTH961でもコロンブスを設置できないことはないが(=かなり困難)、
20cm高のTH962が標準になっている」
・・・ということなのです。
トヨタカローラ店でランクル70を点検・車検などをお願いした時、
必ず手洗いでピカピカに洗車してくれますが、
メカニック2人がかりで作業時間は、通常よりかなり長い、30分~40分以上かかっています。
理由を尋ねたところ、
「それはもちろん、ルーフテントの下が洗いにくいためです!!」・・・との、もっともなお答え。
私が自分でメンテする場合は、
ガラスコーティングを納車直後に施工したので、
雑巾がけだけですんでいますが、
あと5cm、クリアランスが小さかったら、それも難しいかと思います。
以上です。
HZJ76さん、長々とお付き合いくださり、
ありがとうございました。
ご訪問くださった皆さん、どうもありがとうございました。