愛犬と見つめ合ったら ~ビジネス誌で見つけた犬のお話2.~

eco2house

2018年01月28日 14:37

経済紙の記事紹介第二弾です。



「愛犬と見つめ合ったら……
愛情ホルモンで絆が深まる」

動物応用科学科 伴侶動物学

…こんな分野の学問があることを初めて知りました。



よく言われていることですが、

犬の「しつけ」のためには、

群れの中の順位付け、

つまり、犬の先祖はオオカミなのだから、

「群の中の支配構造」に基づいて

「飼い主」をボスと認識させることが大切。



そうしてこそ、

犬は飼い主に忠誠を誓うようになるのだ

…と、多くの著作物に教えられてきました。



しかし、本当にそうでしょうか。



この研究論文をもとにした記事を読んでみて、

合点がいったことがあります。



忠犬ハチ公や南極物語のタロ、ジロなどの物語に限らず、

上下関係(支配者と被支配者間の関係)では、

説明できない、「家族関係」を、

犬と人間は築き上げることができているんじゃないか…

そう思えていたからです。



動物がアイコンタクトすることは、

基本的に「威嚇」のサイン。



でも人間の場合は、そうとは限らない。



愛情表現、お互いの意思確認であることも多い。



(「ガン飛ばし」という威嚇を行う方や、

 「にらみ合い」ってのはあると思うけど)



犬と見つめあい、

お互いの感情にこたえることで

絆を生みだすという、この研究の結論に、

深い共感を覚えました。



群れの中での順位付けではなく、

至近距離で見つめあっていくことで、

犬との間にこころの絆ができる…。



つまり、犬の心のありようはオオカミより人間に近い。



「ヒトと犬との間には人間の母子間と同様に、
  視線とオキシトシン神経系を介した
  ポジティブ・ループがあり、強い絆が形成される」



研究者はそう述べています。



オキシトシンの別名は、「愛情ホルモン」。



長男が1歳の時に

癌で他界した私の母は、

ヨークシャー・テリアの女の子に、

人の娘と同じような、

「〇〇子」という名をつけて愛していました。



いつも一緒にいた母の気持ちと、

母の晩年の幼い娘(?)のようであった

ヨークシャーテリアの彼女との関係が

改めて理解できたように思えるのです。




ただ、最近、小型犬をまるで赤ちゃんのように、

抱っこしたまま、あるいはベビーカーに乗せて

歩かせない(運動させない)方たちを見ると、

違和感を感じます。



彼らの寿命は平均十数年。

(二十四歳まで生きた
  ヨークシャー・テリアもいるようですが)



私たちの6倍ほどの速さで人生(犬生?)の時間が流れ、

彼らはあっという間にオトナになります。




いつまでも小さくてかわいくても、

彼らの体や習性のこと、

持って生まれた「本能」を

理解してあげてほしいなと感じます。



**********************



いま、犬と一緒に暮らしていない私が、

生意気なことを申しました。



失礼の段、お許しください。




ご訪問、ありがとうございました!!




「愛犬と見つめ合ったら……愛情ホルモンで絆が深まる」


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