ローベンス・フェアバンクスの兄弟 ~ローベンス・グリーンコーン~ + バラの花ガラ摘み + 内山牧場の想い出

eco2house

2018年05月21日 22:43

ベストシーズンの5月、

まったくフィールドに出られない日々を過ごしています。



薔薇はシーズンの末期で、妻とともに(8割彼女)、

来シーズンに向けた、最初の剪定、

「花ガラ摘み」に勤しんでいます。



これをやらないと薔薇の実、

ローズヒップができてしまい、

薔薇の樹自身が激しく消耗してしまうからです。



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さて、まだ試し張りだけのフェアバンクスですが、

この幕を選ぶ時、ちょこっと目に留まった、

ローベンスの「兄弟」をご紹介します。



このテントが実は、結構よくて、

一時、かなりこちらに気持が傾いたんだけど、

やはり、火の粉に対する耐性と

ファブリック自体の通気性を優先して、

フェアバンクスにしました。



…でも、あまり知られていないとっても個性的な特徴が、

グリーンコーンにはあります。



もし私がソロキャンパーとしてデビューし、

露営・野営にハマったときは、

グリーンコーンも使ってみたい…と思ったので、

ここでローベンスのHPの内容をまとめて整理しながら、

ご紹介しようと考えました。



Robens Green Cone Trail Tent 2018
それにしてもランクル70とその上のルーフテント、

コロンブスヴァリアントと、カラーコーディネートもぴったり!!

う~ん…





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ではまず、フェアバンクスとの違いを順番に。



1. 素材の違い  



・フェアバンクス 

 通気性ポリコットン 
 Breathable HydroTex® Polycotton fabric



グリーンコーン 

 フライ / ハイドロテックス HD, 
     75D ポリエステル 185T 難燃性

 インナー / 68D ポリエステル 190T 通気性

 
Flysheet: HydroTex HD, 75D polyester 185T, 
      100% polyester. Fire retardant

Inner tent:  68D polyester 190T, 
               100% polyester, breathable 



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なお、Fire retardant 難燃…とは言っても、

燃えないけど、溶けてしまうので、

直接、火の粉が付着したら、穴があいてしまいます。

この点については、次の過去記事をご覧ください。


2017/11/27
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そして、これら二つのテントは、

ファブリック素材の違いによって、

その重量も、かなりの違いになっています。



フェアバンクスは9.1kgなのに対して、

グリーンコーンは5.3kg



ただし、ローベンスHPには次のような記載があります。



・フェアバンクスの重量と収納サイズ

Weight: 9.1 kg  
Pack size: 77 x 20 cm



・グリーンコーンの重量と収納サイズ

Minimum weight: 4.6 kg
Weight:       5.3 kg
Pack size: 57 x 23 cm



…ただ、グリーンコーンの「最小重量」の意味が

よくわかりません…。



そして、グリーンコーンは、

フライだけだと、たったの2.9kg!!

Weight without the inner is just 2.9 kg.



フェアバンクスとグリーンコーンでは

センターポールの仕様が違うのですが、

この点については、後程、また言及したいと思います。



2. 構造



・フェアバンクス シングルウォール


・グリーンコーン フライ(アウター)とインナーのダブルウォール



したがって、ピッチングPitching (設営) の手順も

かなり異なると思われます。



フェアバンクスのPitching VTR  はリリースされているけど

2015バージョンで、テントトップベンチレーションの開閉が

テント外から行うタイプです。



グリーンコーンのは、Pitching VTRがないので、

想像するしかありません。



ただし、グリーンコーンのレビューVTR、

Green Cone - Pure Outdoor Passion は、

You Tube で見ることができます。



そのコメントを読むと、ピッチングに関しては、

インナーまで設営するときは、フェアバンクスと比べて

ちょっと手間がかかるようですね。やはり。




下の画像は、フライ(アウター)だけの姿。

ソロ用のシェルターとして、ジャストサイズかもしれません。



この、フライ(アウター)だけの使用に関しては、

実はポールの仕様の違いで、

ちょっと興味深いことになっているので、

後程、述べさせていただきます。



同じサイズのフェアバンクスにふたりで籠ると仮定すると、

こんな感じです。



試し張りの時の画像です。




風が冷たくない季節、ソロ or デュオで、

フロアレスで使うときに、

グリーンコーン・フライ(アウター)だけの

シングルウォール張り、いいかもしれません。



ただ、日本語マニュアル、ピッチングVTRの、

どちらも、ないので、ちょっと設営に不安が残ります…



Pitching way: Flysheet first or as one

「ピッチングの方法: フライシートを最初に、またはそれ1枚だけで」

…という「指示」は、ありますけど。



3. サイズ


そこで、サイズを細かく見てみようと思います。



・フェアバンクス



・グリーンコーン


ダブルウォールの分だけ、

グリーンコーンの方が外寸は高いですね。



他のサイズは、同じみたいです。



4. ベンチレーション


サイズは似ていますが、ベンチレーションなど、

室内の仕様はかなり異なります



・フェアバンクス

フェアバンクスのベンチレーションは、

テントのトップと、フロア後側の2か所。




テントトップのベンチレーションは、

2018モデルより、

室内で開け閉めできるような改良されました。



・グリーンコーン

トップのベンチレーションについては

グリーンコーンも同様の記述なのですが、

室内からテントトップ後方を見た映像から、

前だけでなく、後方にも

ベンチレーションが開いているのだと思われます。




そしてフロア側が後ろ側に加えて

左右2か所、系3か所に増えています。



左側のは写っていませんけれど…



そしてこのような記述がHPにあります。



Low vents

The Robens Low Vent airflow system 
allows a healthy airflow 
through the tent for ventilation. 

It can be adjusted easily 
to reflect changing weather conditions.



テントトップから温度が高くなった室内空気を排気し、

フロアレベルに3か所設けたベンチレーションから

新鮮な空気を取り入れる…ということのようですね。



The Robens Low Vent airflow system 

ザ ローベンス ローベント エアフロー システム…と、

定冠詞 The をつけるあたりに、

ローベンスの自信と誇りが感じられます。



5. ポール



・フェアバンクス

センターポールはアルマイト処理されたアルミニウム合金で、

3本の入れ子になって
収納されている、

接続式ポールを
継いでいきます。



一番根元は50mm近い太さなので、かなりがっちりした印象。


Poles: Alloy anodised 36.9-47.5 mm centre pole




・グリーンコーン


グリーンコーンのポールは、伸縮式(telescopic)で、

太さは22mm。


Poles: Alloy #7001, T6, 22 mm, telescopic



ファブリックが軽いので、

この太さで大丈夫ということでしょう。



そして、伸縮式ということについては、

ちょっと気になる記述があります。



伸縮式のポールは、インナーを使用するときは、

地面とアウターの間のベンチレーションを広げるように伸ばし、

インナーだけを使うときには、ポールを短くして

高さの低いシェルターとしての機能を高めることができる

・・・ということのようです。


Telescopic pole extends to open ventilation gap
 between ground and outer when inner is used. 

Remove inner and shorten pole for enhanced
 low shelter performance.



そしてグリーンコーンのポールは、

伸縮自在のポールなので、

フライ(アウター)だけを使うとき、

幕体の高さを下げて、

地面との隙間をなくすことができます。



 …and adjust the telescopic centre pole 
so the outer sits close to the ground
 – the perfect bivvy tent.



ちなみに bivvy tent とは、

「露営・野営(ビバーグ)用テント」…という意味です。



重量がたったの2.9kgということと合わせて、

「パーフェクトな露営用の幕ですよ!」

…と、ローベンスは自信を持ってアピールしているわけです。



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さて、フェアバンクスと

グリーンコーンの違いを見てきましたが、

ひとつ、この二つの幕に共通する特徴について、

申し上げるのを忘れていました。



それは、一般的な仕様と異なり、

ポールがテント中央からずれていて、

しかもやや傾いている…という点。



ポールを立てる場所も、フロア内ではなく、

前室(ポーチ)部分との境目です。



そのことで、室内でポールが邪魔にならず、

サイズの割に、広い室内を確保しています。



Offset centre pole differs to traditional designs 
and improves inner tent space and comfort.



6. グリーンコーンにあつて、フェアバンクスにないもの



・室内収納ポケット

もちろん、フロアレスで使える点や、軽いこと、

ベンチレーションの数など、

既に語ってきた点はいくつもあるけれど、

室内にポケットがある点もその一つです。





・ベルテントとしてのサイドウォールを立ち上げるコーナーポール

インナーテントの内側に、小さなコーナーポールが

縫い付けられてあります。




外側から確認すると、サイドウォールを立ち上げる、

大切な役割を持った部品であることが分かります。




このポールの役割は、幕内の空間を広げる、

ベルテントの特徴でもあるサイドウォールを

つくりたげるためのものです。



フェアバンクスにも、サイドウォールがあるので、

厳密にはベルテントだと思いますが、

しかし、コーナーポールは見当たりません。



これは、フェアバンクスが

シングルウォールテントであるため、

ガイラインを張ることで、サイドウォールを

立ち上げているのだと思います。



Small corner poles are sewn into the inner
 to create a wall that adds extra useable space.



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ここまで、ローベンス・グリーンコーンという、

ポリエステル製テントの特徴を、

フェアバンクスという、

ポリコットン製テントと

比較しながらご紹介してきました。



…実はもう一点、大きな違いがあります。



価格です。



ここでは、CAMPING WORLDという

イギリスの通販会社の、2018/5/21現在の

価格をお知らせします。



ちなみに、現在、フェアバンクスもグリーンコーンも、

日本への送料は無料サービス中。



日本のショップで購入した場合より、

二万円ほど安いのですが、

もちろん、リスクはあると思います。


Robens Fairbanks Tipi Outback Tent 2018  ¥62382
Robens Green Cone Trail Tent 2018  ¥38279

Postage to Japan on this item is FREE
Premium Plus TRACKABLE Shipping Available


ただ、輸入することになるので、関税などが若干、かかります。



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最後に、

薔薇の剪定、来シーズンに向けた最初の剪定である

花ガラ摘み、その跡と、薔薇が咲いているときの写真を

何組か、ご紹介させていただきます。



5月はキャンプのベストシーズンではありますが、

道行く方たちから毎年、


「毎年、楽しみにしているんですよ」といった、

多くの声をいただきます。



ですから、「薔薇の季節」が終わらないと、

なかなか、フィールドに出にくいのも事実なのです。







 




  


今、満開となっている、西側フェンスの「のぞみ」と「サンダーズホワイト」


 




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この薔薇たちの晴れ舞台が終わったら、

またキャンプに行きたい。



昨年もこの時期、ベストコンディションの

内山牧場に行っていました。



その時のサイトの「風景」です。








また今年も、ぜひともベストコンディションの内山牧場に行きたいなァ…!!



行くまでの道は険しくて狭くて曲がりくねっていて

凶暴な風は吹くし、すぐに視界ゼロの濃霧に包まれるし、

標高が高いせいで、晴れた時の紫外線の強さもハンパない。



油断すると、顔も首も、

真っ赤っか。



流しは汚いしトイレは遠くてキタナイし、

ろくに照明もないから夜は真っ暗だし…



でも、あの空気と景色とウマイ水道の水を飲めることを考えるだけで、

あのフィールドへの想いが募るのです。





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では今回はこの辺で失礼いたします。


ご訪問ありがとうございました!!


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