最初に申し上げておきます。
4歳児をカンガルースタイルでカヌーポロ艇(カヤック)に
乗せることは、お勧めできません。
本格的にカヌーをやっておられる方からは
お叱りを受けかねない行為で、
通常では、危険行為!! に、見なされると思います。
しかし、お兄ちゃんたちが艇を漕いでいて、
「ボクも、ボクも!!」…となるのは当然です。
だからといって、4歳児を乗せて漕ぐには、
親が相応の「責任」を負わねばならないと思うのです。
下の写真ですが、長男に漕ぎ方、乗り方、
そして沈(転覆)した時の対応などをレクチャーしていた時に
妻がたまたま撮ったものです。
左の、腕がモスグリーンの服を着た後ろ姿は、ウチの三男坊。
中央後ろのオレンジの服を着てうつむいているのは
私に、「ボクも乗せて!!」…と声をかけ、
「危ないからダメだよ」と言われてガッカリした「よその子」。
その時は気づかなかったのですが、
後ろにお母さんが立っていて、
私が長男と漕ぎだした後、
「ちょっと乗せてくれたっていいのに…」みたいなことを
ぼやいていた…と、あとで妻から聞きました。
でも、このとき、ウチの息子たちはスイミングスクールで
着衣泳(服を着て泳ぐ方法)も体験しています。
私も、浮力のあるウエットスーツを着用し、
万一のときは全力でレスキューする覚悟もあります。
なにより、この場所が極めて安全な流れのないフラットウォーター。
しかし、「万一のこと」は起きるから、「万一」なのであって、
よそ様の大切なお子さんの命を預かる覚悟は、
その当時(いや、今でも)、私には、なかったのです。
しかしそうはいっても、
この子供に寂しい思いをさせてしまったのは事実です。
どうすればよかったのか、
今、振り返ってみても、実は考えこんでしまいます。
さて、そうこうするうちに、長男のポロ艇が離岸。
すぐ後を追って、私が4歳の三男を乗せて、
漕ぎだそうとした、その時!!
・・・三男の顔、引きつっていますよね。
私は全く気付かなかったし、
本人もイヤとは全く言いませんでした。
でも実は最初、かなり怖かったみたいです。
お兄ちゃんたちの手前、そうは言えなかったらしいけど。
アップにしてみました。
人差し指の第2関節を曲げて、爪が白くなるほど(??)
艇の縁を握りしめています。
今年、二十六歳になった本人は、
「そんなの覚えてないよ」・・・と笑います。
いや、この時、実は二歳年上の「お兄ちゃん」
である次男はこの日、
「僕は乗らない!!」・・・と言っていたんです。
本人は認めていませんが、
次のような理由できっと、怖かったのでしょう。
次男は、弟と同じように
カンガルースタイルがいいと思っていたのに、
「小学生のお兄ちゃん(=1年生の次男)は 、
一人で漕げ!!」
…と私に言われ、
しかも長男の乗ったポロ艇を、岸近くの浅いところで、
「おっかない父さん」が、ひっくり返して、
沈(転覆)したときに「脱艇」する練習を、見ていたから。
(さっきの、「よその子」もこれでビビッたらしい)
カヌーポロ艇のような「カヤック」は、
オープンなカナディアンとは異なり、
沈、つまり転覆したときに、投げ出されるとは限りません。
下半身を艇の中に差し入れていますから。
しかも、この時は
カンガルースタイルのせいで、つけていないけど、
通常は艇内に水が入ってこないように、
その当時、六畳の和室に三段ベットを入れて、
三兄弟で一緒に寝ていたんだけど、
寝る前に本の読み聞かせをしていました。
長男は一番上で一人。自分で読む。
三男は一番下で、お母さんが添い寝して、
好きな本を読んでくれる。
次男は・・・真ん中の二段目で、私が・・・。
だからかもしれないけど、次男だけが、
私好みの辛い物も、
(たぶん無理して?)
食べるようになりました。
それに、三男が「お兄ちゃん」、
今でも「兄貴」と呼ぶのは長男だけ。
次男は「〇〇ちゃん」と名前にちゃんづけです。
ちなみに次男が「兄貴」と呼ぶのはもちろん長男。
三男のことは、ちゃんづけではなく、呼び捨て。
次男は、弟であると同時に
「兄貴」だという自負はあるから、「自分が一番」。
子育て中のみなさん、どうですか?
当たってると思うのですが・・・。
さて・・・話を戻しましょう。
4歳児・三男のカヌーカンガルーデビューです。
三男を乗せて、いざ、離岸した後は、
最初の写真のように、
手はしっかりと艇を掴んでいるけど、
表情は穏やかになっていました。
そして、別の時ですが、
ついに「ボクも漕ぎたい」と言い出しました。
しかし、彼にあうサイズのライフジャケットがないから、
「ひとりで漕ぐのは、まだダメ。大きくなったらね!!」
そうしたら、
「父さんといっしょに漕ぐ!!」。
だけど、そんな子供用パドルも、ありません。
次の写真、三男が持っているのは何だと思いますか??
一見、小さなシングルパドルにも見えますが、
実はこれ・・・、