最強ペグは打ち込めさえすれば土壌と接触面積が大きいプラスチックペグ!…なのに重くて抜けやすいステンレスペグを揃えた理由

eco2house

2020年01月19日 16:09

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キャンプでテントやタープを
設営するときのペグは、
地味だけど、
極めて大切な「道具」です。


どんな強風にも耐える最強のペグ
それはスノーピークのソリッドステーク。

「ペグは消耗品」という概念を変えた最強ペグ。
 スノーピークのシンボルです。」

スノーピークはHPでそう謳っています。



でも、こうも言っている…



「特に50は柔らかいコンディションの
 地面や砂浜などで効果を発揮いたします。」



…しかし、50cmのソリッドステーク50は、
1本で¥1,110(税別)、その重さは1本540g。


・・・・・・・。


…しかし、それで
テント・タープを設営するのに必要なペグ、
すべてを揃えることが可能だろうか??



私は、価格と収納の面で、
「無理だ」と思いました。



だけど、
軟らかくて、有機質に富んだ
旧・牧場系フィールドで
最強のペグは、
本当に鍛造スチールペグ
…なんだろうか…


疑問が湧きました。


************                                     

森のまきばオートキャンプ場や、
内山牧場キャンプ場で、
雨に降られて
土壌が軟弱になった雨の後に、
そのフィールドで設営して
強風に吹かれたときが、
一番、大型タープのペグが抜けやすい。


自分のタープが倒壊しそうな時の写真は
撮っていないんですが(それどころじゃなくて)、
そんな状況における
他のキャンパーの写真はあります。



 



このとき私が張った幕は、
ローベンスフェアバンクス。

カメラ方向から吹く風に対応して、
ベルテントの壁を潰して、
テント本体をローダウンして…



風の収まった翌日には
ベルテント特有のサイドウォールを復活。



でも、このローベンスフェアバンクス、
そんなヤワなテントではないので、
周りの惨状にビビった私が
過剰反応したんだということに
気づきました。



※160km/h≒44.4m/s  


しかし、この内山牧場に通い始めた頃、
タープが煽られて、
ガイラインがスッ飛び、
下のような中華製鍛造スチールペグが
あっけなく引き抜かれて、
10m近く、飛びました。


でもこれは、ペグのせいではなく、
その形状と表面の材質(塗膜)ゆえ
…だと思います。




ステンレスペグ以外の「在庫」はこんな感じ。
2F東側テラス、手製カウンターの上に並べました。



ペグがすっ飛んで以来、
強風の時は、その形状から、
含水率が高くて軟らかい土壌に対して
とても食いつきが良い
プラペグにしていたのです。


しかもダブルペグにして…



この写真は、プラペグをダブル打ちした上に、
打ち込み角度を変えた
ピンペグを一本加えて、トリプルペグ。


プラペグの断面は、
十文字のものが多く、
土壌との接触面積が圧倒的に大きい。


そのせいで引き抜く力に強く、
ガイラインと直角に近い角度で
打ち込んであれば、
土壌を壊して抜けることもないのでしょう。



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そして、黄色くて目立つので、
タープ下にガイラインが
伸びる場合にも、目立つので、
躓きにくくて便利です。

 


これは、濃霧の中、翌日は雨の予報で、
リアにも雨除けのために
タープを張ったとき。


メインの焚火タープTCレクタとの
位置関係の都合で、
リアのケシュアタープフレッシュの
ガイラインが、
焚火タープの下に
伸びてしまったためです。

 


 





しかしこのプラスチックペグ、
土壌との親和性が高く、
食いつきがいいという反面、
抜けにくいということと、
土がこびりついて、
後片付けが大変!!
…という(私にとっては)
大きな欠点があります。


そこで、硬い土壌にはめっぼう強くて、
軟らかいサイトの土壌からは、
ヌルッと比較的簡単に抜けて
短時間で撤収できる
棒状のペグを検討


アルミ製は軽いけど軟らかいし、
チタンは価格が高すぎる…

…となると、ステンレススチール製の
一択ではないのか!?


塗装していないので
それが剥げることもなく、
そして錆びにくく、
後片付けも簡単な
ステンレス製のペグ…!!



************



…ということで、昨年秋に、
ステンレスペグを12本ずつ、
計24本、購入しました。


30cmステンレスペグの
ブッシュクラフトSUSタフステーク。

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内山牧場のフィールドに打ち込んだ
ブッシュクラフトSUSタフステークです。



使ってみてわかったのは、
塗装していないので
塗膜が剥げる心配がなく、
ガンガン打ち込めるし、
金属光沢がとても目立つ!!



…しかし、かつて風で飛んだのは
鍛造スチールペグの30cm。


そこで、素材がステンレスで
もっと長いペグを探してみたところ、
外見のサイズや形が全く同じ、
40cmペグを見つけました。



これです。



40cmステンレスペグ
CAMPING MOON 
マテンサイト系ステンレス鋼
420J2 焼き入れ 鍛造ペグ



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Bushcraft のペグサイズは30cmのみ。


CAMPING MOONは、バリエーションが豊富です。


そして材質などについても明示している、
このCAMPING MOONのペグが
「本家」ではないかと思います。


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たぶん製造元は同じで、
Bushcraft SUSタフステークは、
「ニセモノ」というわけではなく、
相手先ブランンド供給、
いわゆるOEMを受けている
…のではないかと思います。



そして、マルテンサイト系だとすると、
Bushcraft のHPにある商品テストの結果も
納得できる…




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マルテンサイト系ステンレス鋼4020J2は、
次のような特徴を持っており、
ナイフなどの刃物にも使われています。


詳しくは、特殊金属エクセルのHPをご覧ください。



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炭素の含有率が比較的高いので、
丈夫だけれど、錆びやすい。




ところで、
あまり知られていないんですが、
内山牧場にも石(≒岩)が
埋まっている場所もあり、
こういうところでは
プラペグの歯が立ちません。




もちろん砕くことは至難の業なので、
少しずらしてスキマに打ち込むのです。




最後に、まとめを…。



◆まとめ◆

●  元・牧場系などの
   比較的軟らかい土壌のフィールドでは、
   打ち込めるなら、プラペグが最強。

● しかしプラペグは土壌との親和性が高く、
  抜きにくくて撤収が大変だし、
  タップリと土が絡んでしまうので、
  洗って乾かす後片付けがたいへん!

● 抜く方向を考えれば比較的抜きやすく、
   水洗いの手間が簡単で錆びにくい。

●  塗装していないので、
  剥げて色が変わることがない。
  金属光沢があるのでよく目立つ。




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それでは今回はこのへんで失礼します。



ご訪問、そし長文にお付き合いいただき、
ありがとうございました!!




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2020/01/15

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