地植えでなくても、つるバラは育つ! ~2Fテラスのプランターでも3Fの窓まで伸びて開花する常識外れのつるバラたち~
[0] Prologue
我が家、
ECO2HOUSE 2001 のつるバラたちが、
2Fテラスのプランター植えで元気に育ち、
建物やフェンスを覆い、
元気に咲き誇っていることを
お伝えします。
前の記事で、東側に咲く
つるバラたちの姿をご紹介しました。
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彼らが根を張っている、
東側、たった50cmほどの幅の地面を
かなり手間をかけて、
土壌改良を行っています。
2F~3Fまで届く、
高くて広い面積を覆う薔薇たち…
しかし、ここ以外の北側、西側、
そして南側、
これらはすべて、地植えではない、
2Fテラスの空中庭園なのです。
つまり、地面ではなく、すべての植物が、
プランターの少量の土で生き、
花を咲かせてます。
その事実をお伝えし、
私のノウハウの一端を、
一般に常識とされるバラの育て方とは
真逆なことも含めて、
お知らせできれば…と、思います。
2Fテラス空中庭園において、
できるだけ手間をかけず、
建物にも致命的な負荷をかけずに
つるバラを育て、
建物と一体化した景観をつくる…
少なくともつるバラと建物で景観をつくり始め、
15年近くの時間がたって、
その方法は成功している
…と、自負しているのです。
************
[1] 南側テラスの現状
ここは、L字型の建物の上の辺、
中庭のような2F中央テラスと、
東側テラスをつなぐ
南側通路のようなスペースで、
「南側テラス」と呼んでいます。
南側テラスから、
西を向いて撮影しているわけです。
先のほうに見えるホースリールの向こうに
鬱蒼としているスペースが、
リビングや和室などから眺められる
2F中央テラス、中庭的な空間です。
そして、先程と逆に、東側を向いて
撮影したのが次の写真。
ここでも、薔薇たちの足元は、
70Lの根菜用プランターに
植わっているのが見えると思います。
突き当りは東側テラスですから、
狭いボーダーガーデンに
地植えのバラたちが
2Fまで伸びた姿、
そして見下ろした歩道が
ちらりと見えています。
下の写真はその2日前、
三歩ほど下がって撮っています。
この、一番日当たりがいいけれど
道行く人たちには
ほとんど見えないスペース…
けれど一番華やかに咲く
この場所を例にとって、
かなり変わった
つるばらの栽培法の一端を
語らせていただきます。
2Fテラス空中庭園において、
できるだけ手をかけずに、
建物にも致命的な負荷をかけずに
つるバラを育て、
建物と一体化した景観をつくる…
少なくともつるバラと建物で景観をつくり始め、
その方法は成功している
…と思います。
[2] 長方形の70L根菜用プランター
スペースを有効利用するため、
丸型は用いませんでした。
そして手ごろな価格で
大容量の長方形プランターを探してみると、
これしか見当たらなかったのです。
[3] 用土は排水性を重視した独自配合
~赤玉土は絶対に使わない!!~
この点はかなり常識と違うでしょう。
結論を先に申しますと、
独自配合の「成分」は、
パーライト、バーミキュライト、もみ殻燻炭
未調整ピートモスの4種類。
これらは一般に「補助用土」と呼ばれ、
通常は土壌改良に使われるのです。
しかし…
一般的な基本用土である、
赤玉土、黒土、鹿沼土などは
一切、用いません。
むろん、「バラの培養土」…の類の
配合土も…
関東ローム層の
主成分である赤玉土は、
当初、通気性・水はけ、
保水性のバランスが良いという
園芸書の記述を信じて
バラ以外でも用いました。
しかし、数年後に惨憺たる結果を招き、
それ以後は自分でその「素性」を調べ、
確かめてから用いてきました。
根本の課題は、
土とは何か…ということです。
そうするとバラ栽培の基本、
「牛糞堆肥」にも、大きな疑問が
涌いてきました。
今では、鶏糞、馬糞など、
動物の排泄物系の堆肥は、
一切、用いていません。
そして、「腐葉土」も…です。
[4] 異形鉄筋のスタンドで
持ちあげているのはなぜか
この70L根菜用プランター、
異形鉄筋のプランタースタンドで
持ち上げています。
最初の写真を再掲しましょう。
持ち上げている理由は、
万一、バラの根に
トラブルが生じた時、
その株の根を、プランターから
引き抜く必要があるから。
つまり、壁に誘引してある枝を
すべて外すのは困難なので、
スタンドを外して、
プランターを下に引き抜きます。
また、薔薇の育て方の基本として
よく言われていることに、毎シーズンの
「鉢替え、用土替え」があります。
しかし、プランターを
下に引き抜いて根をチェックし、
用土を新しくするのは、
これだけの数のプランターがあると、
極めて困難…
(ちなみにプランター1鉢にバラ1株)
しかし、この空中庭園の薔薇は、
一切、鉢替えはやっておりません。
その必要がない、
つまり、コガネムシ幼虫
(根きり虫)の食害など、
根の異常そのものを
防いでいるからです。
また、この鉢替えという作業
必ず次の常套句を伴います。
「一回り大きな鉢に植え替えます」
でも、それでは、植え替えるたびに
プランター(鉢)は、大きくなって、
無限に大きな鉢になり続けてしまう
…のでは、ないでしょうか!?
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さて、ここまでで、次のような
疑問が残っていると思います。
① プランターの横に入っている切り込みは何か
② なぜ赤玉土などの「基本用土」を使わないのか
③ 鉢替え、用土の更新などを行わないでいいのか
④ 灌水(みずやり)はどうしているのか
⑤ 毎年誘引を外して剪定し
その後に誘引する…という冬季剪定誘引を
この規模のつるバラで行えるのか
( このような方法では行っていません)
⑥ 肥料はどうしているのか。
⑦ 薬剤散布は行っているのか
⑧ 根元への日射が遮断されるのに、
プランターの上に載せている「布」の目的は?
…etc…
ここに列挙したのは、一部分ですが、
そのすべてに言及していると、
園芸書を一冊、
書くくらいの時間、ページ数、
そして労力がかかってしまいます。
そこで、ご要望・質問などがあれば、
詳細をご紹介させていただく
ことにします。
ご遠慮なくどうぞ。
「オーナーへメッセージ」からでも
構いません。
それまでは、チビチビと
その時に行った作業にかこつけて、
ちょっとずつ、
このテーマの記事を
年に何度か、
更新していくことにします。
そういうわけで、
この2021バラシリーズは、
北側・南側・南中央(中庭)・
そして西側のバラの咲く姿を
今後の記事でご紹介して、
仕舞仕事といたします。
近いうち、非常事態宣言発出前の
ツンデレフィールド・内山牧場キャンプ場の
今季初キャンプについても、
語りたいと思っております。
南側テラス
南側テラス
中央テラス西フェンス
2F玄関への北階段脇
2F玄関への北階段脇
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では今回はこのへんで失礼します。
ご訪問、ありがとうございました。
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