もし、ハエ目(双翅目)カ亜目ブユ科の仲間
(ようするに関東ではブヨ、関西ではブトとも…?)
…だったりするとイヤです。
このコたちも一生懸命生きていて、
繁殖のための栄養として、
哺乳類の血が必要なのもわかるけど、
カジられると、その唾液のせいで、
(ブユは針で刺すんじゃなくて口でカジるそうです)
1週間以上、カユくてたまりません。
(カジられたれた後、そうなりにくいクスリについては別記事で)
うっとおしくて、ほんとに気分を害します。
そこで、持参していたけど使っていなかった、
蚊取り線香の強力野外バージョン(…といわれている)、
パワー森林香(赤函)を試してみることにしました。
渦巻の先端を、ペグの穴に刺します。
そして、ここがポイントですが、
渦巻の先端ではなく、中央に、
細い炎で着火します。
細い炎にするのは、中央以外のところにも着火しちゃうと、
もちろん、渦巻が燃え落ちてしまうからです!
下の写真、危機一発でした…
なお、ペグの根元、乾いた枯草に見えるところには、
安全のために、たっぷり水を撒いてあります。
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そうこうするうちに、パワー森林香の煙のおかげで、
虫は周りからいなくなりました。
ペグを使うことで、とりあえず、蚊取り線香立てや、
ケース、フォルダーなどは、なくてもなんとかなりそうです。
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ただ、この後、パワー森林香赤函のラベルを見ていて、
ちょっと気になることがありました。
成分 メトフルトリン
適用害虫 ユスリカ、チョウバエ、アブ
生産国 日本製
適用害虫に、ユスリカやチョウバエのような
刺さないムシが入っているのに、
イエカやヒトスジシマカ(刺す蚊)も、ブユ(ブヨ)も入っていない!?
ハエも?? …あ、アブは入っている…
しかしメトフルトリンは、天然除虫菊の成分、
ピレトリンの構造に似せた、
「ピレスロイド系殺虫剤」の有効成分…だったはず。
…とすると、アカイエカやヒトスジシマカ、
あるいはブユやハエに効かないという
「選択性」を持っているはずはない…と思ったのです。
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ここで一言。
天然成分は除虫菊のピレトリン。
これを使った渦巻線香も市販されています。
「天然植物成分」とは、ピレトリンという物質のこと。
でもピレトリンが「天然物だからより安全」
…ということはありません。
それにこのピレトリンは熱に弱いので、
「線香」という形で有効成分を
蒸散させることに必ずしも向いていません。
そもそも、ピレストリンは、
シロバナムシヨケギク(通称・除虫菊)
という植物に含まれる天然物。
同様に、一部の魚の体内に含まれる、
テトロドトキシン(TTX)という「化学物質」、
れっきとした天然物ですが、
天然物だから安全かというと、とんでもない!
これ、青酸カリ(シアン化カリウムKCN)の
数百~1000 倍の毒性を持つ、フグの毒素…です。
上記リンク先は、「化学と教育」誌、
日本化学会の学会機関紙のひとつです。
(エビデンスとしては問題ないと思いマス!)
じゃあ、天然除虫菊も体に悪いのか??…
という疑問がわくことになりますよね。
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あ~、一言じゃなくなっちゃいましたね。
「化学物質」にカギカッコをつけたのも、
その意味について、誤解があることが多いから…
でもこの件をはっきりさせておかないと、
虫よけのクスリについて、これから申し上げていくことを
たぶんわかっていただけないと思ったからなんです。
もちろん、コムズカシイことを
申し上げていくつもりは、ないんですが…
私はここで、いわゆるエビデンス、
根拠のないことは書かないようにしようと思います。
ただ、この分野のお話は、
いろいろとweb上にあふれているのですが、
私が事実と異なる…と思うことでも、
一切否定するつもりはありません。
どんなことも、信ずるのは自由…だからです。
…というわけで、
プロローグはこの辺で。
中途半端なものの言いようで申し訳ございません!!
次回は、初ソロキャンプレポとは離れて、
「虫対策シリーズ」として具体的に語りたいと思います!
ご訪問ありがとうございました!!