なぜ軍用車両用のミリタリーなコットンキャンバスシートをランクル70のリアタープに? ~NAPi ラストキャンプ[2]~

eco2house

2021年03月06日 22:15

★この記事は2020年11月26~28日のNAPiキャンプで
 デビューしたキャンプギアについてのお話です。


[0] Prologue


from Hatena-do website


いよいよ、
NAPiの森での
ラストキャンプシリーズ。


その第2回目は、
サイズオーダーをしたニューギア

4m×4m
  ヘビーデューティーキャンバスタープ


キャンプでは一般的でない、
重くて硬くて嵩張る生地を、
どうしてランクル70のリアタープとして
迎え入れたのか…という件である。


そのことについて語ってみようと思う。


************

[1] 最初はピンと張れない


やたら重くて、ゴワゴワして、
だからこのタープは、
張り姿が美しくは、ない。



優美な曲線…を描けるような
軽くて柔軟な素材ではないのだ。


だから、張ったばかりの時に近くで見ると、
デコボコと、なんだか波打って見える。



でも、タープを張ってからしばらくたつと
生地が伸びてくるのか、
気にならない程度に平らになる。





[2] 繊維の膨張による防水

この帆布(≒キャンパスシート)には、
それほどの防水性はないが、
それなりに水を弾くし、
防水性もある。

from Hatena-do website


小雨がパラついたり、
濃霧に包まれれば、
生地が水を吸うから、
もっと明らかになる
…かもしれない。


次のキャンプが楽しみである。
(コロナ・緊急事態宣言で自粛中…)


吸水して糸が膨らみ、
繊維同士の隙間が詰まることで
防水性を発揮するから、
敢えて撥水加工はしない。


このことに着目し、
極細のコットンを
限界まで高密度で打ち込み、
薄くて風合いの良いコットンでありながら
高い放水性能を持つ生地が開発された。


第2次大戦で
ルフトバッフェ(ナチスドイツ空軍)と戦い、
本国を守り切ったイギリス空軍。


その際に、海に撃墜された、
イギリス空軍の戦闘機パイロットの
命を救うために開発されのが
ベンタイル…である。


一方、日本にも、
軍用トラックなどの
荷台カバーや幌に使われていた
コットン100%の帆布という
ファブリックがあった。


もっともこれは、日本だけの
専売特許ではないけれど。



そして、もう一つ、水を含むと
いい面がある。


防水性能だけでなく、
水を含んでくれれば、
タープ下で焚き火をするときの
安全性も高まるだろう。


★関連記事
2019/09/23
2019/09/26



帆布にはベンタイルほどの
柔軟さはなくゴワゴワだけど、
防水性は、期待できる。


だから、ヘビーデューティーでミリタリー。

陸上自衛隊73式中型トラック


もっとも、民生用トラックの、
現在の幌は、ポリエチレン素材が
主流のようだが…



以上のような理由で、
この素材は
1ナンバー中型貨物の
ランクル70にこそ、ふさわしい。


だからこそ、ウチのナナマル君の
リアタープとして
使おうと考えたのである。



[3] サイズ、ハトメ数と位置をオーダー


色は一色のみで、
それ以外の色は指定はできない。


その色は、
OD(オリーブドラブ)に近い色だ。


それを、ランクル70の
リアタープとして使うために、、
サイズを4m×4mに。


汎用性を高めるために、
ハトメの数を各辺8個に増やし
オーダーした。

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[4] 風対策 ~風神様の唸り声~

さて、この重量級コットンキャンバスタープを
キャンプギアチームの
仲間に迎えた、一番の理由…


それは、ツンデレホームフィールド
内山牧場の強風対策である。


昨年、仲間入りをした
難燃性ポリエステル製の軽量タープ、
ゼンパイア シェード オーニング タープは、
軽量ゆえ扱いやすかったが、
簡単に風にあおられる欠点があった。


★関連記事
2020/08/12


強風にあおられて
このゼンパイアタープは
ヴォーン・バタバタと、激しく唸る。


「風神様の唸り声」
ルーフテントの下、枕元から
ガンガン聞こえるような感じ…


そうすると、もう、
ルーフテントで熟睡
…どころじゃなくなる。しかし、これは
ポリコットン製の焚火タープレクタでも
大して変わらない。


次の写真、タープのブレでわかると思うのだが、
ルーフテントの後ろ、下側で、
激しい音を立てて振動するのだ。

@内山牧場 2020年10月29日

★関連過去記事
2020/11/08


しかし、これは
ポリコットン製の焚火タープレクタでも
大して変わらない。

@内山牧場 2020年6月22日 焚火タープレクタ


@内山牧場 2020年10月30日
 ルーフテント・コロンブスヴァリアント 焚火タープレクタ


それに比べれば、
はるかに重くて硬い、
トラックの荷台カバーや
軍用ジープの幌に使われてる生地だ。


真鍮のハトメを増やして日本で縫い上げた、
ベビーデューティーキャンバスシート。


だからこそ、そう簡単に、
バタついたり、
唸ったりすることはない
…と期待するのである。



[5] ホームフィールドのツンデレとは


ツンデレ、
…つまり強風・濃霧・突然の雷雨、ツンと、
たまに見せてくれる極上の絶景、デレ…


これを「堪能」させてくれる、
内山牧場キャンプ場を
「ツンデレフィールド」と呼んでいる。


そこで、この「ツン」を、近いうちに、
たっぷり味わいに、行きたい。
(そうでも思っていないとツンデレフィールドをホームなんて言えない)


…このルーキーキャンプギア、
「極厚ピュアコットンミリタリータープ」
…とともに。


この内山牧場というキャンプフィールドを
ホームとして通ってきた。


そして、そのツンの表情に、
何度も、堪能させていただき…
一般的にいうと、
「ヒドイ目」に、遭ってきた。


ツン、つまり強風や濃霧が日常的で、
雲の中に入る…ということの結果として
濃霧の中…、
結果として全装備びしょ濡れを
覚悟しなければならない。


でも、たまに見せてくれるデレ、
これに惚れ込んでしまったのである。


ではそのツンの表情を
ご紹介してみよう。


(1)豪雨






(2)濃霧

@内山牧場 2018年10月8日

@内山牧場 2018年10月9日

@内山牧場 2018年10月20日

@内山牧場 2019年9月21日 
 リアタープ…デカトロンタープフレッシュ サイドタープ…焚火タープレクタ

@内山牧場 2020年6月22日


(3)4月末の寒波

@内山牧場 2019年4月28日

@内山牧場 2019年4月28日 朝7時05分 水道凍結

@内山牧場 2019年4月28日 ルーフテント内の結霜


@内山牧場 2019年4月28日
 ローベンスフェアバンクス 薪スト FIRE SIDE インストール


ツンデレのデレ、
とてもステキな
このフィールドの「微笑みの表情」は、
次の機会にご紹介しようと思う。


デレのときに
いつも逢えるわけじゃないことを覚悟して
その対策の装備をして
通っている「ホームフィールド」。


曇りという名の濃霧、
強風、あっという間に襲ってくる豪雨…
そして、低温…


これをどれもみんな、
「逢えるのを楽しみに行く」
…ことにしているのだ。


************


最後に、このタープの元である、
キャンバスシートを販売している
Hatena-do ハテナ堂のwebsite を
ご紹介しておこうとおもう。


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では、今回はこのへんで失礼します。


ご訪問ありがとうございました。



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