縁あって美しい漆喰塗の柄を持ったキャンプオンパレードの斧、焚刀 (たくと) を…【ベストアイテム2021 焚火薪割り編】

eco2house

2021年12月11日 09:59



キャンプの楽しみの一つは
何といっても、焚火。


ウチのキャンプギアチームの
焚火薪づくりユニットに、
今シーズン、ステキな仲間が
加わりました。


一番左の美しい工芸品のような
オリーブの柄に漆塗りを施した、
キャンプオンパレードの斧、
焚刀(たくと)です。


焚火というオーケストラの
指揮者(キャンパー)のもつ指揮棒、
タクト…という意味の名称です。


************
 
実は、一見、
焚刀とそっくりな斧が
存在します。


それは
自由鍛造という日本刀の製法を、
伝承している、土佐打ち刃物の斧、
銀杏刃型 切斧 


キャンプオンパレードに
問い合わせたところ、
オーナーじきじきのメールで、

「この切斧をつくっているのは
 ご指摘の通り、
 焚刀(たくと)をつくっている
 鍛冶さんです」

…と、教えていただきました。 

 


でも、刃の厚みが全く違う…



それは、銀杏刃型切斧 は、
針葉樹である土佐檜、
別名・四万十檜を始めとする
針葉樹の枝打ちなどで
「切る」ための切斧だからです。


私は、薪のほとんどを
友人からいただく、
木造住宅の柱や土台などの
プレカット材の端材を使っています。


完全乾燥材の檜や杉の
針葉樹材には、
この土佐打刃物の銀杏刃型切斧は、
とても使いやすい斧でした。


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From 土佐打ち物屋のオンラインショップ

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ただし、材に節があると、苦労します。


でも、刃の上部にある鋼材部分を
ハンマーで叩けば、
割り切ることができます。



それに対して、
キャンプオンパレードの斧、
焚刀(たくと)は、
刃が圧倒的に厚い。



これは、節が針葉樹より多く硬い、
広葉樹薪にも
対応しているということです。


欧米では薪に多く使われる広葉樹。


日本のキャンプでも、
薪には広葉樹材が使われます。


硬くて節があって、刃が止まっても、
厚い刃が材を押し広げて
「割って」いく、割斧。


カツンという感触と共に
材に食い込む切れ味鋭い
切斧としての特徴を残しつつ、
今のキャンプ生活で使いやすいように
改良を加えられた、
キャンプオンパレードの斧、
「焚刀(たくと)」は、
日本のフィールドで
最も使いやすい斧だと思います。


あまりに美しくて、
思いっきり使いきれないところが
欠点かもしれませんけれど…


************


そこで、この斧、
焚刀(たくと)との「縁」について
お話いたしましょう。


それにはまず、
ウチの
キャンプギアチームの
焚火薪づくりユニットの他のメンバーを
簡単にご紹介しなければなりません。




このメンバーのうち、
まず購入したのが、鉈です。


黒い合皮で包まれた木鞘の、
腰鉈 営林署仕様 刃渡り150mm
刃幅51mm  両刃 白鋼



購入したものは
刃渡り150mm の鉈ですが、
もっと刃渡りの大きい、210mmまで、
いくつかのサイズがあります。



そしてこの鉈、
第1回デュオキャンプの前に
新調したのですが、
不思議な縁で、
私は、焚刀(たくと)と同じ、
自由鍛造の、
土佐打ち刃物を選んでいました。


まだ土佐打ち刃物の
価値や歴史など、
全く理解していなかったにも関わらず…


ただ、あまり刃渡りが長いのだと、
使うときにおっかない…


そこでもっつとも
小ぶりな15cmの刃渡りだけど
プロ仕様のものを
選んでいました。


いま、思い返してみると、
その方向性として、
ベストの選択を
したのではないか…と
思っています。




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From 鍛冶屋トヨクニ オンラインショップ

 
From 鍛冶屋トヨクニ オンラインショップ


いいものを…と考えて探して
選んだ鉈が、
営林署御用達の腰鉈…


やっぱり、いいものはいい。


切れ味、抜群なので
ナイフとしても使っています。


でも最初は、使い手の私が、
その価値をよくわかっておらず、
うまく使いこなせませんでした。


ナイフで行う
パドリングの方法、
つまり薪に刃を食い込ませておいて、
他の薪で上から叩く方法なら、
うまく割ることができました。



そして次に、
ある人が推薦していた斧を…


フィスカースX7です。

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From Fiskars® X7 Hatchet


ところがこれ、
よく日本で
「洋物」として販売されている、
割斧ではなく、
刃の薄い切斧です。


用途は 枝打ちや薪づくり。


つまり、第二期キャンプの
デュオキャンを始めてから長い間、
フィンランドの
工業製品としてつくられた、
刃の薄い切斧を
焚火の友として
使用していたのです。


このフィスカースX7はとにかく軽くて
お手頃価格です。


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こんな経緯があってから、
キャンプオンパレードの
オンラインショップで
紹介されていた、
焚刀(たくと)を知り、
その素性から、
今更ながらに、
土佐打ち刃物に興味を持った
…というしだいです。


たぶん、もうこれ以上
その価値に共感できる 
Hatchet、手斧に
出会うことはない気がします。


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From camponparade オンラインショップ



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キャンプギアチームの
焚火薪づくりユニットには、
実はノコギリがふたつ、
メンバー入りしてるのですが、
これについてはまた別の機会に
ご紹介することにしましょう。



では今回はこのへんで失礼します。



ご訪問、ありがとうございました。



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