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2019年05月03日

強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2]

強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2]

最強最善のペグは
ソリットステーク50cm or エリッゼ28cmだぁ!!
プラペグなんぞ使い物にならん!!
…と信じているアナタ!!

〇×とハサミは使いよう…と言いますが、
プラスチックペグも、
使える場所で使うべき時に
適切な使い方をすれば、
ベストのペグになるんです。

平成最後の4月末、
雨上がりで強風が吹きすさぶ、
ツンデレフィールド内山牧場みたいに…

当日朝の、予報サイト Windyでは
最大瞬間風速18m/h !!!

ということは、アベレージでも8~9m/h。
日本気象協会の予報とほぼ同じです。

(無謀にも)内山牧場の最上段の、
最も風が強いところでの薪ストキャンプ。
(ほかに煙突は見当たりませんでした…)

そこで、テント倒壊を防ぐための対策を中心に
語っていこうと思います。


*******

オープンのこの日から
翌日未明にかけて、
ツンデレフィールド内山牧場に、
凶暴な風が吹きました。

強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2] 

お父さんが頑張っておられたようですが
しばらくすると…

強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2]

また、大勢でいらしていた
ファミキャン家族の宴会場と思しき、大型タープ…

設営後、何処かへ外出されたのですが、
まもなく…

強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2]

ドンガラガッシャーン!!…という音とともに
ツブれたので、
機材が壊れなかったのか、
心配です。

ご本人たちがいらっしゃったら、
お手伝いに行こうかと
思ったのですが…

強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2] 

上の写真が4月27日(土)、
オープン初日午後のサイト風景です。

そして次の写真は、翌日早朝…。

強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2]

夜明けの写真は画角が
前日午後の写真よりやや左より。

ちょっと見にくいかもしれませんが、
荒船山の位置を基準にして
見比べてください。

朝は、テントやタープの数が
前日午後より減っています。

この日はオープン初日なので、
2日目なので撤収…ということは
あり得ません。

後に、受付で尋ねてみたところ、
タープ・テント倒壊、
テント損傷(タープポール折損など)で、
キャンプを中止してお帰りになった方が
かなりおられたそうです。

このとき、ここ内山牧場は
雨あがりということもあって、
地面はかなり軟らかい状況でした。

こういう時には、
ソリッドステークだろうとエリッゼだろうと、
また、たとえ長さが50cmだろうと、
普通に打ち込んだだけでは、
土そのものが容易に変形して、
抜けてしまう可能性があります。

ここ内山牧場や森まき(森のまきば)などの、
元は牧草地という場合は
水を含むと特に、
軟弱な「土≒泥」の地盤になるようです。

このようなときは、
ペグと土の接触面積が広いほど、
抜けません。

つまり、泥と水のゲル状サスペンションと
ペグ表面と親和性によって
抜けずに保持されるのだと思います。

というわけで、断面が丸いペグはもちろん、
エリッゼの楕円でも接触面積が足りない…

そこで断面が十文字で平面のある、
プラペグの出番…となるわけです。

******

では、この日のフェアバンクス、
ペグダウンの状況をご覧ください。

まずガイラインリングの中に、
仮止めのピンペグを打ちます。

これはピッチング(設営)中にも、
たびたび突風が吹いていたので、
安全のために。

そして、プラペグを平行に二本、
打ち込みます。

もしプラペグがなく、
鋳造ペグやピンペグしかない場合は、
いわゆる「クロス打ち」で何とかなります。

強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2]

これをそれぞれの
ペグダウンポイントで行えば、
ペグが抜けて倒壊することは
ほぼ、ありません。

また、このフェアバンクスのモノポールは、
ハンパでない太さです。

次の写真、
角型三面窓付 FIRE SIDE の
煙突直径は106mm。
それに寄り添っているのが、
フェアバンクスのモノポールです。

ROBENSのHPには、
ポールの太さについて
次のような記述があります。
Poles:
Alloy anodised 36.9-47.5 mm 
centre pole

三段につなぐ、一番上で36.9mm、
もっとも太い部分だと、47.5mm !!

これが折損するのは、
スーパー台風の直撃の時でも
あり得ないでしょう。

こんな記述もありました。

…にも関わらず、
一段下のサイトで起きている
倒壊の惨状を目の当たりにすると
念のためにさらなる対策を
取りたくなりました。

フェアバンクスは、厳密には
Tipi ではなく、Bellテントです。

つまり、わずか20cmほど
ではありますが
側壁があるのです。


そこで、後方からの
強風・突風に対する強度を
高めるために、
側壁を潰して、
風がテントの下に吹き込み、
揚力を発生させるのを
防止しようと考えました。

つまり、側壁上部のペグダウンです。

強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2]強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2]

ROBENS社は最大瞬間風速168m/hまで
ダイジョウブダヨ…といっているにも関わらず…

…冷静に考えれば、こんな対策、
必要なかったんですよね。

そもそも、フェアバンクスには
ソーインググラウンドシートがついており、
グラウンドシート下から
風が吹き込む可能性はありません。

だから、風がやんだ翌朝、
本来のベルテントの姿に戻しました。

強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2]

強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2]

このことは、ベルテントの利点を二つ、
理解させてくれました。

一点目は、わずかな側壁の存在でも、
テント内移住空間が広く改善されること。

これはよく知られていることですね。

もう一点は、ティピの場合は
グラウンドシート周りの外周だけの
一重のペグダウンに留まりますが、
ベルテントだと、
サイドウォール上部から引いた
ガイラインにより、
その先端、二重になるペグダウンの輪が
できているということです。

そりゃ風に強いですよね。

しかもフェアバンクスは、
そのピッチングスタイルが、
かなり低めに抑えられているのですから…


******

2日目の午後。
すっかり風も止み、
昼過ぎになると、
フィールドも、
めちゃくちゃ混んできました。

さすが、元号の境目になるGWです。

強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2]


******

さて、このキャンプでは、
薪ストーブの設置でも
問題が起きました。

強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2]

その他、トラブル以外も
いろんなことがあった
とっても楽しいフィールドでの時間…

また次回にお伝えしようと思います。


ご訪問ありがとうございました!!


◆予告編!?◆

強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2]

強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2]

強風の内山牧場でのベストペグはプラスチックペグ! ~春なのに強風と氷点下のツンデレフィールド内山牧場キャンプ場 [2] 

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この記事へのコメント
おはようございます(^^)

ペグのすっぽ抜け対策、参考になりました。

プラペグも使いようですよね。

去年、砂浜でキャンプするときにプラペグを買っていこうと思ったのですが、本数揃えると案外高くてやめました(^_^;)

昔に足摺岬の先端にあるキャンプ場で山用のテントを張ったことがあるのですが、とんでもない強風だったのに、細い短いアルミペグでもすっぽ抜けずフレームも折れず、山のテントは風に強いなぁって思いました。
Posted by カムシカカムシカ at 2019年05月03日 05:47
ecoさん
ども!
流石のツンデレ具合ですね、内山は。
知り合いが現在そちらにおり、氷点下と強風との情報は得ていました。
風の怖さは体感しております。

プラペグの表面積の広さを利用…
なるほどです。
森まきもそうですが、雨天の後の水はけ、地面の緩みは僕じゃ跡地ならではなのですね。
参考にさせていただきます。
お楽しみくださいませ。
Posted by 一輪駆動一輪駆動 at 2019年05月03日 06:32
おはようございます。

強風にまみえたGWキャンプでしたので、
改めて改善策を妄想しております。

ホームのサイトは、土にレンガサイズの石混じり。
場所によっては、土オンリー。
前キャンパーさんが、薪を削ったペグを残していたのですが、
プラペグの代用だったのですね。
参考になりました!
Posted by じゅじゅママじゅじゅママ at 2019年05月03日 08:07
おはようございます~

予告編の美味しそうな料理が気になります~( ̄▽ ̄;)

フィールド状況に合わせてのペグ選びは大事ですよね。

プラペグは一応いつも持っていくようにしてますが、砂浜で使ったくらい。
安全対策にもう数本増やすかな~
Posted by 干物 >゜)))彡干物 >゜)))彡 at 2019年05月03日 09:04
おはようございます。ペグの話勉強になりました_〆(゚▽゚*)
寒いから暖房器具を強化する。風が強いからペグダウンを工夫するなど、自然からの課題を克服するのもキャンプの楽しいところですよね。「外は氷点下だけど幕内はポカポカ♪」みたいな満足感。でも“最大瞬間風速18m/h !!!”私なら絶対設営しません。
Posted by マサカリマサカリ at 2019年05月03日 10:26
こんにちは(^^♪

いつもテントのことばかり気にしていて、ペグって大事だとわかっていてもなかなか気を配れなく、とても勉強になりました!!
自分のペグを見直してみます
Posted by かな☆ママかな☆ママ at 2019年05月03日 13:12
◆カムシカさん おはようございます。

>ペグのすっぽ抜け対策、参考になりました。
>プラペグも使いようですよね。

一般的には力ずくで深くたたき込む
鋳造ペグがいいのでしょうけれど、
それがベストではないときもある…
ということだと思います。

>去年、砂浜でキャンプするときに
>プラペグを買っていこうと思ったのですが、
>本数揃えると案外高くてやめました(^_^;)

なるほど。
私も考えてみると、
プラペグは海外幕の付属品でした。

>昔に足摺岬の先端にあるキャンプ場で
>山用のテントを張ったことがあるのですが、
>とんでもない強風だったのに、
>細い短いアルミペグでもすっぽ抜けずフレームも折れず、
>山のテントは風に強いなぁって思いました。

やっぱり山岳用は、「命がかかってる」
…からではないかと思います。
Posted by eco2houseeco2house at 2019年05月03日 14:36
◆一輪駆動さん いらっしやいませ!

>流石のツンデレ具合ですね、内山は。

高原のキャンプ場…というと聞こえがいいけど、
天候のリスクはよく考えたほうがいいと思います。
気候条件によっては、けっこう(かなり?)
しんどいですものね。ここは。
そういえば、ライダーの聖地。
内山のツンデレ、ご経験があるんですね。

>知り合いが現在そちらにおり、
>氷点下と強風との情報は得ていました。
>風の怖さは体感しております。

お知り合いは、ライダーでしょうか?
私が撤収した後、天候は下り坂で、
たぶん霧(雲の中)に包まれたと思います。
その後はデレちゃん降臨!!…の気候だったと思いますが、
紫外線がハンパない状況だと推察します。

>プラペグの表面積の広さを利用… なるほどです。
>森まきもそうですが、雨天の後の水はけ、
>地面の緩みは僕じゃ跡地ならではなのですね。

そうですね。ただ、森まきでは鋳造ペグを思い切り叩き込んで、
ヒドイ目に遭ったことがあります。
よろしかったらご訪問ください。
https://eco2house.naturum.ne.jp/e3007715.html
Posted by eco2houseeco2house at 2019年05月03日 14:37
◆じゅじゅママさん おはようございます。

>強風にまみえたGWキャンプでしたので、
>改めて改善策を妄想しております。

私は、風が一定の強さを超えたら、
タープは張らないことにしています。
くたびれ果てて、楽しくなくなっちゃうからです…。
ただ、ナナマル君が防風壁となってくれて、
タープの2つの角の起点になってくれるので、
たいてい、小さなタープなら張れるんですが…
だからクルマが入れないところだと、ダメですね。

>ホームのサイトは、土にレンガサイズの石混じり。
>場所によっては、土オンリー。
>前キャンパーさんが、薪を削ったペグを残していたのですが、
>プラペグの代用だったのですね。参考になりました!

それってもしかして、ペグが足りなかったんじゃないでしょうか??
Posted by eco2houseeco2house at 2019年05月03日 14:42
◆干物 >゜)))彡 おはようございます!

>予告編の美味しそうな料理が気になります~( ̄▽ ̄;)

一応ご紹介してみましたが、
そのお話までいつたどり着けるか、
不安になってきています…

>フィールド状況に合わせてのペグ選びは大事ですよね。

そうですね。
約30年前からのペグもあって、
少し断捨離しないとペグ袋が重いです…

>プラペグは一応いつも持っていくようにしてますが、砂浜で使ったくらい。
>安全対策にもう数本増やすかな~

エアフレームテントの付属ペグはプラペグでした。
内山や森まきでは便利に使えています。
錆びないし、軽いのが助かります!
Posted by eco2houseeco2house at 2019年05月03日 14:43
◆かな☆ママさん こんにちは!

>ペグって大事だとわかっていてもなかなか気を配れなく、
>とても勉強になりました!

プラペグの特徴の一つは軽いということ。
私は使える土壌のサイトでしたら、使ったほうがいいと思います。
ただ、砂利だらけとか、硬くしまった土とか、
プラペグの端が立たないところもありますから…

>自分のペグを見直してみます

お役に立てたらウレシイです!!
車の私ですら、長い鋳造ペグの重さと、
打ち込みすぎたペグが抜けなくなった時、
つらいですもの。
Posted by eco2houseeco2house at 2019年05月03日 14:52
◆マサカリさん おはようございます。

>ペグの話勉強になりました_〆(゜▽゜*)

そういっていただけると、ウレシイです!

>寒いから暖房器具を強化する。
>風が強いからペグダウンを工夫するなど、
>自然からの課題を克服するのもキャンプの楽しいところですよね。

そうですね。
ただ、ホントに「克服」できているかは怪しかったりするんですが…

>「外は氷点下だけど幕内はポカポカ♪」みたいな満足感。
>でも“最大瞬間風速18m/h !!!”私なら絶対設営しません。

いやー、確かに一日目は、夜半に強風が収まったら氷点下にまで気温が急降下…
それもツンデレヤンチャな内山牧場の姿のひとつと思えば楽しめます。
ただ、今回は薪スト設営にトラブルが起きてしまって…!
Posted by eco2houseeco2house at 2019年05月03日 22:20
こんにちは
テントについていたプラスチックペグ、初回のバラギ以外で使ったことがなかったのでじゃまだし捨てようかと旦那が先日キャンプの準備中に言っていたのでこれを読んで慌てて止めました。
もう少しで休み明けのごみの日に捨てるところでした。危ない。助かりました。

内山での活躍を期待して保管しておきます。

予告編のスパイスボックスいいなぁ。欲しいんですけれど積載厳しくて保冷手提げ袋でじゃらじゃらしてます。使い勝手いいですか?次回も楽しみにしております。
Posted by rsままrsまま at 2019年05月04日 09:41
◆rsままさん こんにちは!

>テントについていたプラスチックペグ、
>初回のバラギ以外で使ったことがなかったので
>じゃまだし捨てようかと旦那が先日キャンプの準備中に言っていたので
>これを読んで慌てて止めました。

地面が打ち込める軟らかささえあれば、
ソリッド、エリッゼなどの鋳造ペグより
明らかに食いつきがいいと思います。
それらの「エリートペグ」には、それなりの存在価値はもちろんあって、
硬くてプラペグなんぞ歯が立たない、締まった土質のフィールド用だと思います。

>もう少しで休み明けのごみの日に捨てるところでした。危ない。助かりました。

実はヤワなアルミピンペグにも、実は使い勝手は、あります。
捨てるのは簡単なんですが、
私はいつも捨ててから後悔する貧乏性で、困っています。

>内山での活躍を期待して保管しておきます。

プラペグは内山だけでなく、森のまきばでも大活躍です。

>予告編のスパイスボックスいいなぁ。
>欲しいんですけれど積載厳しくて保冷手提げ袋で
>じゃらじゃらしてます。使い勝手いいですか?

私も妻が用意してくれた手提げ袋を使っていたんですが、
そのたび探すのが面倒で…
実は入魂式(デビュー戦)だったんですが、
やはり、そこにずらっと並んでいるので
探す手間がいらないのは助かります。

>次回も楽しみにしております

ありがとうございます!!
いましばらくお待ちください。
Posted by eco2houseeco2house at 2019年05月04日 11:37
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