2017年08月30日
瞬速設営ができる国内未発売テントの秘密 ~AirFrame technology - no more poles -~

私たちの新幕選びの条件7ヶ条の第一番目は、
設営時間が短いこと。
これで探していくと、
こんなことを書いているアウトドアブランドの
HPに、たどり着きました。
Kampa AirFrame tents can be completely
set up in less than five minutes.
「カンパ エアフレームテントは、5分以内に
「カンパ エアフレームテントは、5分以内に
完全にセットアップすることができます」

・・・!!??
…と思って、慣れない英語と格闘しながら調べてみたら、
次のようなことが分かりました。
箇条書きにしてみます。
1. Kampaは2006年に創立された、
2. このテントの最大の特徴は、
構造を支えるアルミやカーボンなどのポールがないこと!!
そのかわり、AirFrame エアフレームがあるのです。
3. NEW QuickPitch™ guying system
では、詳しく見ていきます。
調べていて、最初にナニコレ!?

このフロントキャノピーを伸長して




NEW QuickPitch™ guying system



電源コード取入れ口の左側が








・・・!!??
ウッソだぁ!?
なにこのブランド!?
なにこのブランド!?
…と思って、慣れない英語と格闘しながら調べてみたら、
次のようなことが分かりました。
箇条書きにしてみます。
あ、その前に一言。
試し張りの結果、
「5分以内にセットアップ」するのは、
ムリでしたッッ!!
でも、20分以内のセットアップ完了なら、
十分に可能だと感じたので、
前記事の題名になったわけです。
2017/08/27
では、まとめの箇条書きを。
1. Kampaは2006年に創立された、
比較的新しいイギリスのブランド。
ヨーロッパでは主要ブランドの一つです。
ただし、彼らはこうも言っています。
Over thirty years of camping know-how has resulted
in the finest range of tents for you and your family.
つまり、
「30年を越えるキャンプのノウハウによって、
あなたたちに最高のテントを実現できた」
…のである、と。
2. このテントの最大の特徴は、
構造を支えるアルミやカーボンなどのポールがないこと!!
そのかわり、AirFrame エアフレームがあるのです。
3. NEW QuickPitch™ guying system
という新技術が2017モデルから使われている。
ちなみに、''Pitch''は、「投げる」じゃなくて
「張る」とか「設営する」っていう意味。
だから
NEW QuickPitch™ guying systemを
直訳すると、
「新・瞬速設営 張綱 (はりづな) システム」・・・かな。
そのため、通常のガイライン(張綱)は、
前後に4本ずつ、
計8本しか、必要ありません。
では、詳しく見ていきます。
まず、エアフレーム。
調べていて、最初にナニコレ!?
と思ったこと…。
それは、このテントには、
先ほども申し上げた通り、
構造を支える支柱となる、
金属やカーボンファイバー製のポールが
全く、ない!! ということでした。
(ということは、ポールの分だけ、
軽い!! ということです)
いや、正確には、
入り口を雨から守る、
フロントキャノピーの縁にだけは、アルミポールがある。
テントを支える構造とは、まったく関係ないけど。

このフロントキャノピーを伸長して
テント全体を安定させるために、
左右2本ずつ、計4本のガイライン(張綱)を張ります。
(サイドのベルト状ストラップについては、後述します)
さて、構造を支えるポールがない代わりの支えとなるのが、
半円状になっている三本のエアフレーム(黄色矢印)と、
前後の黄色矢印を天井で結ぶ、
梁となる一本のエアフレーム(白矢印)です。


・・・ここで、・・・
ごめんなさい!!
肝心の、エアフレームにエアをポンプで入れている写真を、
撮り忘れました!
日没時間に追いかけられていて、
無茶苦茶急いでいたんです・・・。
でも、インフレーションの後、
エアポンプ(空気入れ)を
出しっぱなしにしている写真がありました。
外部インフレーションポイント(エア注入口)は、
各フレームの根元(外側)にあります。


上の写真だとテントの左、
下の写真では、
テントの右に転がっている、
青い「筒状物体」が、エアポンプです。
ちなみに、
下、つまり後の写真ですが、
リアベンチレーションを確実に広げて、
テントの形を整えるために、左右二本ずつ、
計四本のガイライン(張綱)を引いてペグダウンしています。
フロントと合計で、ガイラインは、8本です。
私は最近のテントは設営したことがないので、
(アタリマエです! 持ってないんだもん)
通常のテントだとこれが多いのか少ないのか、
よくわかりませんが、
たぶん、
8本というのは、多くはない(=少ない?)ですよね!?
ところで、
エアポンプが置かれている側の三か所に、
空気をエアフレームに入れる、
インフレーションポイントがあります。
まず中央のエアフレーム、続いて後部、
最後に前部のエアフレームを膨らませて自立させます。
さて、では次に、ガイラインの本数、
そしてペグダウンの数と手間を、
劇的に減らして、楽に設営できる、
NEW QuickPitch™ guying system
「新・瞬速設営 張綱システム」
についてご説明します。
まず、左右両サイドにそれぞれ3本ずつ、
計6本のベルト状の、
ヘビーデューティーストラップ
(heavy duty straps)
が、縫い付けられています。
蛍光ライトグリーンのベルト状のヒモです。
固定する手順は簡単で、
通常のガイラインのペグダウンよりずっとラク。

まず写真の黄色矢印のところ、ループになっているので、
ここをペグダウン。
つづいて、幕体に縫い付けられている
蛍光ライトグリーンの「ヘビーデューティーストラップ」
の長さを、赤色矢印のバックルで調整します。
でも、すでにペグダウンした下のストラップによって、
最適な長さは決まっています。
メーカーHPで、「(ストラップたちは) 数秒でペグされる」
…they can be pegged out in seconds.
と言っているように、いままでのガイラインのペグダウンより、
ずっと簡単にテントの固定ができます。
やってみると、確かに1か所あたり、
10秒はかかりません。
それに、このストラップは、
通常のガイライン(張綱)よりかなり目立つので、
夜、足を引っかけることも、
少なくなるでしょう。
それから、外部から電源コードを取り込む
電源コード取入れ口(Cable Entry)。
左右両側に一か所ずつ、計二か所、あります。


電源コード取入れ口の左側が
エアインレーションポイントなのですが…。
雨除けのカバーのせいもあって、
よく写っていません。
そして、
エアーベンチレーション(換気口)の位置です。
一つ目はフロント。

二つ目がリア。

そして左右の窓の上。

それから、HPの説明では、
スリーピングエリアsleeping area に
あるということなんだけど、
試し張りでは気づきませんでした。
もしかすると、インナーテントの矢印の部分のことかな。
ベットルームは2人用ずつそれぞれに仕切られているので、
それぞれにベンチレーションがあるということかもしれません。

なお、写真のインナーテントが傾いているのは、
インナーテントをはずすために、
左側サスペンションの一か所を、幕体から外してしまったからです。
最後に、この試し張りに要した時間をご紹介しましょう。
グランドシートを敷いて、四隅をペグダウンした、
下の写真の状態。

続いて、テント本体の四隅をペグダウン。

この後、ず~ッと、写真がなくて…。

ここまで、40分弱です。
でも、あーでもない、こーでもないと…、
たとえばインフレーションポイントを見つけて、
最初にエアポンプを接続するまで5分以上とか・・・
試行錯誤しながらの時間なので、
20分でセットアップ完了するのは、
たぶんそんなに難しくないと思います。
…というわけで、
Kampa Brean 4 Classic Air Pro Inflatable Tent 2017
略すと
ブリーン4クラシックエアープロ ??
このテントの、大方のご説明が終わりました。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!!
・・・と、ここで、
またまた、
ゴメンナサイなんですが、
実は、
・・・
Pitching & Packing(設営と片付け)を、
リアルタイムで撮影している動画を見つけました!!!!
これを見れば、エアフレームテント設営の、
これを見れば、エアフレームテント設営の、
だいたいは、わかる!!
だから、実は私の長々とした今までの説明は
もしかすると、余分かも!
無駄!!…
・・・いらなかったかもしれません・・・。
ただし、VTRで設営しているテントは、
2017モデルではなく、旧タイプです。
したがって、
NEW QuickPitch™ guying system
「新・瞬速設営 張綱システム」
…については、撮影されていません。
でも、旧タイプのガイリングシステムも、
十分に、有効だと思うけどな。
Kampa Brean Air Pitching & Packing Video (Real Time)
ただ、この YOU TUBE 動画、
なぜか途中から始まってしまいます。
どうしてなのか、わかる方、教えてください!!
そしてこれがまた、超速設営!!
ホントに、5分で設営可能かも・・・。
ただし、ペギング1本1秒!?
…ですけどね。
では今回はこの辺で失礼します。
ご訪問ありがとうございました!!
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Made in U.K.のエアフレームテントとハイランダーエアートンネルROOMYの設営・撤収時間
Posted by eco2house at 19:27│Comments(8)
│エアフレームテント
この記事へのコメント
こんにちは。
エアフレームなテントは以前から気になっていたんで、大変興味深く記事を拝見させていただきました。
ガイロープも工夫されていてるし、イマドキの電源引き込み口や大きめの庇などなど、なかなか気が利いてマスネ ^^
それにその大きさで設営20分未満ならだいぶ楽ですね ^^
しかしまぁ、やっぱ大きな窓がイイ ^^
ウチにも1つだけ窓のある幕があるので、その効果(心理面も含めて)はよく判りマス ^^
にしても早いところ実際に泊まりたくなりますね ^^;
エアフレームなテントは以前から気になっていたんで、大変興味深く記事を拝見させていただきました。
ガイロープも工夫されていてるし、イマドキの電源引き込み口や大きめの庇などなど、なかなか気が利いてマスネ ^^
それにその大きさで設営20分未満ならだいぶ楽ですね ^^
しかしまぁ、やっぱ大きな窓がイイ ^^
ウチにも1つだけ窓のある幕があるので、その効果(心理面も含めて)はよく判りマス ^^
にしても早いところ実際に泊まりたくなりますね ^^;
Posted by GRANADA
at 2017年08月31日 18:03

GRANADAさん
コメントありがとうございます。
エアフレームテントに注目なさっていたんですか。
さすがですね。
ドッペルのちっちゃなエアフレームや、
ドイツのヘイムプラネットを
ちょこっとだけ小耳にはさんだくらいだったので、
私自身、エアフレームテントを選ぶとは
Kampaを知るまで、思いもよりませんでした。
熟慮を重ねたうえで選んだテントですから、
じっくり付き合って、惚れ込みたいと思います。
9月中下旬、天気の出現率は圧倒的に雨なんですが、
チャンスは第3週と第4週の二回あるので、
なんとか、フィールドにでたいなぁ…。
またご報告します!!
コメントありがとうございます。
エアフレームテントに注目なさっていたんですか。
さすがですね。
ドッペルのちっちゃなエアフレームや、
ドイツのヘイムプラネットを
ちょこっとだけ小耳にはさんだくらいだったので、
私自身、エアフレームテントを選ぶとは
Kampaを知るまで、思いもよりませんでした。
熟慮を重ねたうえで選んだテントですから、
じっくり付き合って、惚れ込みたいと思います。
9月中下旬、天気の出現率は圧倒的に雨なんですが、
チャンスは第3週と第4週の二回あるので、
なんとか、フィールドにでたいなぁ…。
またご報告します!!
Posted by eco2house
at 2017年08月31日 21:57

はじめまして
こんにちは
エアフレームに関心を持ち、こちらに辿り着きました。
構造が独特な事にも興味を惹かれますが、
まずこのデザインが秀逸ですね。
ひさしの形状や横幅のある見るからに安定した風情、
窓の大きさ。
なかなか無いデザインですね。
快適なトンネルライフが送れそうな佇まい。
またお邪魔させていただきます。
こんにちは
エアフレームに関心を持ち、こちらに辿り着きました。
構造が独特な事にも興味を惹かれますが、
まずこのデザインが秀逸ですね。
ひさしの形状や横幅のある見るからに安定した風情、
窓の大きさ。
なかなか無いデザインですね。
快適なトンネルライフが送れそうな佇まい。
またお邪魔させていただきます。
Posted by 一輪駆動
at 2019年02月14日 12:02

追伸です。
お気に入りいかせていただきます。
お気に入りいかせていただきます。
Posted by 一輪駆動
at 2019年02月14日 12:06

◆一輪駆動さん こんにちは!
ご訪問ありがとうございます!
>エアフレームに関心を持ち、こちらに辿り着きました。
ありがとうございます!
エアフレームカテゴリーには、24の記事があります。
よろしかったらご訪問ください。
>構造が独特な事にも興味を惹かれますが、まずこのデザインが秀逸ですね。
>ひさしの形状や横幅のある見るからに安定した風情、
>窓の大きさ。なかなか無いデザインですね。
>快適なトンネルライフが送れそうな佇まい。
よく考えられていると思います。
ただ、私は薪ストinstallを前提に考えていたので、
前から斜め上に煙突を出せると思ってこれを選んだ
…という面もあるんです。
>またお邪魔させていただきます。
一輪駆動さんちには、何回かお邪魔したことがあります。
また訪問させていただきます!!
ご訪問ありがとうございます!
>エアフレームに関心を持ち、こちらに辿り着きました。
ありがとうございます!
エアフレームカテゴリーには、24の記事があります。
よろしかったらご訪問ください。
>構造が独特な事にも興味を惹かれますが、まずこのデザインが秀逸ですね。
>ひさしの形状や横幅のある見るからに安定した風情、
>窓の大きさ。なかなか無いデザインですね。
>快適なトンネルライフが送れそうな佇まい。
よく考えられていると思います。
ただ、私は薪ストinstallを前提に考えていたので、
前から斜め上に煙突を出せると思ってこれを選んだ
…という面もあるんです。
>またお邪魔させていただきます。
一輪駆動さんちには、何回かお邪魔したことがあります。
また訪問させていただきます!!
Posted by eco2house
at 2019年02月14日 21:18

◆一輪駆動さん 再度のご訪問ありがとうございます。
相互リンク、大歓迎です。ありがとうございます。
私も、さっそく、オキニに入れさせていただき、
読者登録もさせていただきました!
今後ともよろしくお願いします。
相互リンク、大歓迎です。ありがとうございます。
私も、さっそく、オキニに入れさせていただき、
読者登録もさせていただきました!
今後ともよろしくお願いします。
Posted by eco2house
at 2019年02月14日 21:34

再コメ失礼します。
お気に入り、読者登録と、温かいお言葉ありがとうございます。
ぜひ今後ともよろしくお願い致します。
お気に入り、読者登録と、温かいお言葉ありがとうございます。
ぜひ今後ともよろしくお願い致します。
Posted by 一輪駆動
at 2019年02月15日 21:59

◆一輪駆動さん
一輪駆動さんの記事、楽しく読ませていただいています
>ぜひ今後ともよろしくお願い致します。
こちらこそよろしくお願いいたします!!
一輪駆動さんの記事、楽しく読ませていただいています
>ぜひ今後ともよろしくお願い致します。
こちらこそよろしくお願いいたします!!
Posted by eco2house
at 2019年02月16日 16:38
